「骨折」というとほとんどの方は、
転倒や転落などのような外傷による骨折だと思います。
しかし骨折には、外傷などの原因がなくても折れてしまう「疲労骨折」というのがあります。
ここでは、その疲労骨折とシンスプリントの関連性について説明します。
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「骨折」というとほとんどの方は、
転倒や転落などのような外傷による骨折だと思います。
しかし骨折には、外傷などの原因がなくても折れてしまう「疲労骨折」というのがあります。
ここでは、その疲労骨折とシンスプリントの関連性について説明します。
疲労骨折のレントゲン画像
疲労骨折のレントゲン(正面)
疲労骨折のMRI画像
上の画像は全てがシンスプリントが悪化したことで疲労骨折になってしまったものです。
こうなってしまう方のすべてに共通するのは、シンスプリントの痛みを我慢しながらプレーしているということです。レベルが高い環境であったり、休みが取れない、などの条件で悪化してしまうことが多いようです。
疲労骨折とは、骨の同じ部位に繰り返し外力が加わることで骨が弱ってしまい(骨へのストレス)、骨折してしまうというものです。
頑丈な金属でも、繰り返し曲げ伸ばしすると折れてしまいますが、疲労骨折はその現象と全く同じことです。
実は、同じような現象が人のカラダでも起きています。
主に脛骨や中足骨などの体重がかかる下肢での発生が多く、体幹では肋骨や腰の骨(腰椎)などにも発生します。
虫食い状の疲労骨折のレントゲン画像
虫食い状の疲労骨折のレントゲン(拡大)
このレントゲン画像をよく見てください。
脛骨の至る所に虫食い状に疲労骨折が発生しています。
この患者さまは当院に来院された患者さまですが、数年に渡ってシンスプリントを我慢して走っていたためにこうなってしまったのです。
ここまで疲労骨折が進行してしまうと、いくら当院の装具であったとしても効果は限定的になってしまうのです。
疲労骨折の原因としては、患部に対して繰り返されるストレスがその原因です。
・スポーツにより繰り返されるジャンプ、着地、
・仕事などでは、重量物を頻繁にかかえることが多い、
など様々な原因が繰り返されることにより疲労骨折は発症します。
・シンスプリント
シンスプリントの症状を我慢していても疲労骨折を招く大きな原因となります。
最初はスネの内側の違和感から始まることが多いのですが、徐々に痛みへと変化をしていきます。
初期段階ではある程度痛みを我慢すれば動いたりできることもあり、放っておきがちです。
しかし酷くなってくると、歩くどころかただ立っているだけでも痛みが走り、さらに悪化して疲労骨折を引き起こします。痛みを和らげようと、アイシングやマッサージ、ストレッチ、テーピングなどの処置だけに頼ってしまいがちですが、これらの対応だけでは症状を悪化させてしまう方も非常に多いのです。
シンスプリントを早期に回復させたいなら、できるだけ早く治療を開始することや正しい治療を選択することが大切なことになります。